着ぐるみのメンテナンス

着ぐるみだって物ですから、ずーっとノーメンテでは運用は続けられませんので、日々のメンテナンスが不可欠となってきます。

 

あやもみも頑丈に出来ているとは言え、当然メンテナンスが必要です。

当初は毛を櫛でといたり、表面を軽く拭いたり、内部を洗浄*1したりするだけで良かったのですが、経年を重ねるとそれだけでは見栄えが悪くなってきます。

 

まず、あやもみのときんに付いている梵天が痛んで来ました。

これらは、100均で売ってるデコレーションボールを使えば交換が可能でした。

そして、ときん本体も元々は発泡ボードに粘着シートを貼り付けた物でしたので、柔軟性が無いため衝撃で凹んでいました。

そこで、ライオンボードで形を作り、光沢が無くなりますが、布を被せて柔軟性格段と耐衝撃性能が格段に向上させました。

 

衣装については椛は小規模な改修だけですが、文は友人に新たに衣装を作って貰いました。

とまあ、ここまでは面に付帯するパーツの改修で誤魔化していましたが、やはり経年劣化で面自体も弄る必要が出てくる訳なんですね。

 

文は目のパーツが痛んだだけなので直ぐに直せましたが、椛は耳と頭髪の痛みが結構進んでいました。

 

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左が後から作られた椛、右が先輩の椛です。

写真でも分かるほど、色がくすんだ感じになっています。

 

で、普通なら作って頂いた工房さんに再結髪*2をお願いしようとしましたが、どうやら工房主が多忙のご様子で依頼できませんでした。

 

そこで、自ら再結髪をする事にしましたが、着ぐるみの面は家内制手工業で作られているので、詳しい技術は謎なんですね。

年月が経過していると場合によっては制作主すらどうやって作ったか忘れているほど制作過程のデータは有りません。

そんな状況の為、再結髪は手探りの作業でした。

 

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貼り付けては納得がいかなければ剥がし、また貼り付け。

整髪して、運用して気になる所をまた直して。

自分でやるなら手直ししつつ仕上げれば良いのですが、工房さんは作品として出す時には完成させておかないといけない訳で。

 

なんとも凄いなぁと思います。

 

今回の大幅なメンテナンスで色々な事を学べたので、自分で何かするってのは思い返せば良かったのかもしれませんね。

 

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*1:ファブリーズ等のスプレーを吹きかけたり、アルコールで拭いたりするのが一般的ですが、あやもみは水で丸洗いしています

*2:着ぐるみは面にウイッグが固定されているので、髪の毛が痛んだら面から剥がして、再度貼り直しが必要